社会人の剣道五段合格!短い時間の中での効率の良い稽古方法

社会人の剣道五段合格!短い時間の中での効率の良い稽古方法!

 

 

以前五段の審査について、四段五段とまとめて、
別のページに書かせてもらいました。

 

 

>>四段五段合格のポイントに進む

 

 

私自身四段は一発で合格しましたが、
五段については3回目での合格でした。

 

 

立ち会いの相手が癖のある剣風だったり、
体調が悪かったりと、落ちた時は、
自分以外の部分に原因を求めていました。
(実際にそれも理由ではありましたが・・・。)

 

 


 

 

合格した時は相手も良く、体調も良く、
受かってみれば四段と意識の違いは、
それほどないように感じました。

 

 

昨年から友人が五段を受けているということで、
私の学校の部活に顔を出すようになりました。
10回以上審査に落ちているということで、
私も彼の立ち会いの練習に付き合いました。

 

 

その中で、審査側の立場になりながら、
彼の稽古を見ていると、合格できない理由が、
おぼろげながら見えてきました。

 

 

大人になると練習時間も場所も限られますし、
家庭があれば休日に稽古することも難しいでしょう。
今回は効率の良い審査用の稽古方法について、
五段合格に向けて考えていきましょう。

 

 

社会人の効率の良い練習方法とは?

 

 

学生のころ私は、段位をそこまで意識しませんでした。
強い人は強いし弱い人は弱い。
段位が競技剣道の実力を示すものではありません。

 

 

しかし、今あの頃の大人の年齢になって思います。
社会人で自分の稽古を続けているというのは、
それだけですごいことなんだと。

 

 

中学生に顧問として剣道を毎日教えている立場の私でも、
指導する立場ではなかなか自分の稽古はできません。
普段剣道と無縁の生活の人はなおさらでしょう。

 

 

五段に挑戦中の私の友人も、普段は会社の事務員として働いています。
普段は全く剣道をやっていないので、
道場で稽古時間がわずかしかないことについて、
いつも嘆いている状態でした。

 

 

お前は普段から剣道に関われているから、
段位審査も難なく受かったんだよ。
そんな恨み節のような発言もありました。

 

 

もちろん毎日のように剣道に関わっていることで、
有利に働いている部分はあったでしょう。
しかし、実際に自分が体を動かして稽古する時間は、
友人のほうが長いくらいだと私は感じています。

 

 

私と友人の一番の違いは、
剣道のことを普段から考えているかどうか
ここだと私は思います。

 

 

その点においては、目の前で剣道を見ているぶん、
剣道について考えている時間を私は取りやすかったでしょう。
では友人は無理かというとそんなことはありません。

 

 

別ページで紹介した五段の審査のポイントについて、
常に考えることで、一気に合格に近づきます。

 

 

>>四段五段合格のポイントに進む

 

 

ただ、何もない状態で考えるのは無理です。
そのために用意するものが3つあります。

 

 

@Youtubeを見るための環境

 

A自分の稽古での立ち会いの動画

 

Bポイントをメモするノート

 

では順番に見ていきましょう

 

 

Youtubeを見るための環境

 

 

まずYoutubeなどで六段以上の立ち会いを見ます。
ここでのポイントは五段の立ち会いを見ないことです。
六段の方はみなさん五段を合格されていますので、
合格のポイントを全員おさえていると考えられます。

 

 

その姿を参考にしながら自分の中でイメージをつくります。
蹲踞からの立ち姿。攻めや縁を切らない間合いのつくり方。
一つ一つの動作をしっかりと確認していきます。

 

 

現在は段審査のための対策を見られる動画もあります。
そういったものを参考にするのもいいでしょう。

 

 

 

ウガ店長のこのシリーズ本当に好きです。
生徒にも見るようにいつも進めています。(笑)

 

 

動画でイメージがついたところで次のステップに行きます。

 

 

自分の稽古での立ち会いの動画

 

 

 

私は自分の稽古での立ち会いを必ず毎回撮ります。
これによって自分の未熟な部分はもちろんですが、
前回と見比べることによって気を付けたポイントが、
どのように改善されたかを考えることができます。

 

 

例えば私はどうしても競技剣道が抜けなくて、
縁を大きく切ってしまう癖がありました。
これを直そうと気を付けた日の稽古を見てみると、
間合いを近づけようと体が前に出ていませんでした。

 

 

次の稽古ではその部分について意識してやっていきます。
こうすることで自分を客観的に見つめ直せます。

 

 

意外と自分の剣道というのは、自分では分かりません。
そもそも剣道は自分ではなく、
外から見ている他人が評価をする競技です。

 

 

自分を客観的に見て、合格できるかどうかを、
Youtubeの六段の立ち会いと見比べます。
そこで出た改善点を改めて直していく・・・。

 

 

生徒に教える時も、撮影した動画を見せて、
上手な生徒と比べさせて考えさせる。
この指導方法をよく使います。

 

 

>>自分の剣道を動画で撮るに進む

 

 

しかしながら、2・3回の稽古での気を付ける点は、
覚えているのですが、人間は忘れる生き物。
せっかく意識したポイントを忘れてしまっては、
意味がありませんよね。

 

 

そこで次のポイントです。

 

 

ポイントをメモするノート

 

 

毎回気を付けたポイントや自分の改善点を、
簡単にノートに書いていくのです。
動画を見比べる時に行うと一番効率的です。

 

 

めんどくさいと思うかもしれませんが、
メモ的なもので十分です。
見るのは自分だけなので、
美しいノートにする必要は全くありません。

 

 

私の学校の生徒には剣道ノートを書かせて、
いつも提出させています。
書くことで自分の意識をはっきりさせられます。
さらに自分の思考を振り返ることで、大きく成長します。

 

 

>>剣道ノートに進む

 

 

私もこのサイトを作っていく中で、
生徒への指導方法をスッキリさせられますし、
何より読み返した時にハッとさせられることがあります。

 

 

時間が無い中で、剣道をやっていない時に、
どれだけ考えられるかが上達の最短ルートです。

 

 

最後に

 

 

弱い高段者になるくらいなら段はいらない。
そんな風に考えていた時期が私もありました。
そんな私も今では立派な弱い五段です(笑)

 

 

大人になると大会が頻繁にあるわけでもないですし、
若い選手に勝つことはまず難しくなってきます。

 

 

そんな時にモチベーションと自分の剣道を伸ばせるのは、
段位審査という大きな目標になります。

 

 

大人になって時間や場所で大きな制約があります。
しかしだからこそ、より効率的な稽古方法で、
自分を成長させることが必要でしょう。

 

 

追記
私の友人ですが、話をしていたところ、
上の稽古方法に取り組んでくれて、
見事五段に合格しました。
時間の無い中努力した友人!おめでとう!!

 

 

>>弱小剣道部が強くなった秘密

 

 

審査についてのあれこれ

 

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